火の地獄の門口にて
本書『火の地獄の門口にて』において、主教アレクサンドル(ミレアント)は、堕天使と悪霊、そしてそれらが人間に及ぼす働きについての正教の教えを説き明かしている。著者は聖書に依拠しつつ、悪魔の起源、人間の魂への働きかけの方法、誘惑・悪魔憑き・憑依の本質を考察する。特に、人を神から引き離しかねないオカルティズムや魔術などの霊的実践の危険性に重点が置かれている。また本書は、祈り、信仰、悔い改め、キリスト者としての生活といった霊的な守りの手段について語り、霊的戦いに対する慢心を戒めている。結びとして、サタンの最終的な敗北と、悪の力に対するハリストスの勝利についての正教の理解が述べられる。